やる気は、あとから育つ。

西東京市富士町、東伏見駅から徒歩3分
東伏見・武蔵関・保谷エリアの子どもたちと日々向き合っている
学び舎子どものみかたです。

定期テストが終わり、冬休みを前に気持ちが緩みやすいこの時期。
「ここからどう過ごすかが大事だな」
「冬休み、勉強のペースが崩れないか心配」
そんな思いを抱く保護者の方も多いのではないでしょうか。

一方で、子どもたちはテストや学校生活を走り切り、
心も体もエネルギーを使った状態です。
そのため、次の行動にすぐ切り替えられず、
やる気がないように見えてしまうことも少なくありません。

でも実は、やる気は最初から備わっているものではなく、
動き出したあとに、少しずつ育っていくものです。
私たちは「子どもの可能性を信じつくす」という想いのもと、
一人ひとりのペースと興味を大切にしながら、
その最初の一歩をそっと支えています。

今回は、子どものモチベーションが育つ仕組みと、
学び舎子どものみかたが大切にしている学びの考え方についてお話しします。

モチベーションと「やる気」の違いって?

日常生活では「やる気」と「モチベーション」は同じ意味で使われることが多いと思いますが、実は少し違いがあります。

モチベーションとは、

  1. 行動を始めるきっかけ(動機づけ)
  2. 行動を持続させる力(集中や継続)
    この2つを含むものです。

一方で「やる気」という言葉は、
なんとなく「気持ちが高まっている状態」
というイメージで使われることが多いですよね。

でも実は、
👉やる気があるから行動するのではなく
👉行動するから、やる気が生まれてくる
というのが、人の脳の働きなんです。

つまり、“やる気を溜めて待つ” のではなく、
“まずは動き出してみる”という方が、結果的にモチベーションにつながっていきます。

これは、学び舎子どものみかたで大切にしている学びの姿勢、
自分でテーマを決めて主体的に学んでいく Myカリキュラム
にも通じる考え方です。学び舎 子どものみかた |西東京市|学習塾

「まずやってみよう」の大切さ

気持ちが乗っていないとき、何をしますか?
「やる気が出るのを待つ」?
それとも、「とりあえず始めてみる」?

実は後者の方が、ずっと効果的です。

例えば
「まず5分だけやってみよう」

というふうに、何かを始めてみると、徐々に手が動き始めます。
身体が動き、頭が回り始めると、不思議と気持ちにも変化が出てきます。

これは脳が
「動いたから続けよう」と判断してくれるからです。

人間の脳や行動には、「動き出すと続けやすくなる性質」があるのです。
やる気が最初から出ていなくても、始めた瞬間からモチベーションは育っていきます。

「できた!」を感じることがドーパミンを呼ぶ

行動のあとに体験するポジティブな感覚も、モチベーションの育成には欠かせません。

「できた!」
「少し前よりできるようになった!」
「自分で考えて進められた!」

こうした実感は、脳の中で ドーパミン という物質を出します。
ドーパミンは、いわば脳の「やる気スイッチ」。
この物質が分泌されると、
「またやってみたい」「もっと続けたい」
という気持ちが生まれてきます。

動機づけにはいろいろなタイプがあります。

  • 怒られるからやる(外発的動機)
  • ご褒美があるからやる(外発的動機)
  • 好きだからやる(内発的動機)
  • 興味があるからやる(内発的動機)

どれが正しいということはありません。
大切なのは、行動が始まる理由があること です。

探究学習の時間(Myカリキュラム)では、
自分でテーマを決め、自分の興味や関心に向き合い、
そのテーマに対して自分なりのカリキュラムを立てて学んでいきます。
調べ、考え、まとめ、発表する過程の中で、
「やってみてよかった」という体験をたくさん積んでいきます。学び舎 子どものみかた |西東京市|学習塾

目標には「幅」を持たせよう

目標を決めるときに注意したいことがあります。

例えば、

「今日は10ページやる!」

と決めてしまうと、
もし9ページしかできなかったときに、

「やっぱりできなかった…」

と落ち込んでしまうことがあります。
すると、せっかくのやる気も下がってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、
目標に幅を持たせること

たとえば、

「今日は8〜12ページやろう」

と幅を持たせると、
どの結果になっても達成感を感じやすくなり、
次につながるモチベーションが維持できます。

8ページでも「やったね!」
10ページなら「目標達成!」
12ページなら「すごい挑戦だったね!」

どの結果でも、子どもが「できた!」と感じられる。
その積み重ねが、子ども自身の自己肯定感や学習意欲につながっていきます。

集中力も育てることができる

「集中力がない…」
「長い時間続かない…」

そんな悩みもよく聞きます。
でも安心してください。
集中力は「才能」ではなく、「育てる力」です。

方法のひとつとして、
頭のてっぺんに意識を集中する練習があります。

  1. 目を閉じる
  2. 頭のてっぺん(頭頂部)に意識を向ける
  3. そのまま目を開ける

これだけで、視線と注意が一点に向きやすくなり、
集中状態を作りやすくなります。

集中力には個人差があります。
短い子で20分前後、長い子はもっと続くかもしれません。
でも大切なのは、「長くできたかどうか」ではなく、
「始められたかどうか」「集中しようとしたかどうか」です。

体を動かすこともモチベーションの一部

もし、どうしても気持ちが乗らないときは、
勉強の前に軽く体を動かしてみるのもおすすめです。

ストレッチや深呼吸、軽い運動は、
脳と体を目覚めさせてくれます。

それから、
「ここまでできたら好きなことをする」
という 報酬設定 も有効です。

どんな方法でもいいので、
行動につながるきっかけをどんどん作っていきましょう。

モチベーションは待つものではなく、育てるもの

モチベーションとは、
行動を始めるきっかけと、行動を続ける力のこと。

そして、
やる気は待つものではなく、行動して初めて生まれるもの。

探究学習の時間(Myカリキュラム)では、
子どもたちが自分でテーマを設定し、計画し、行動し、振り返る…
というプロセスを何度も経験することで、
自分で考えて行動する力が育っていきます。学び舎 子どものみかた |西東京市|学習塾

学校の勉強だけではなく、
子ども自身が「これをやってみたい!」と感じる学びに出会える場所。
それが 学び舎子どものみかたです。学び舎 子どものみかた |西東京市|学習塾


最後に

新年度が始まったばかりのこの時期は、
気持ちが揺れ動く時期でもあります。
でも、子どもたちは、思っている以上に逞しいものです。

「始めること」
「挑戦すること」
「続けてみること」

それが積み重なったとき、
子どもたちは必ず自分自身の成長を感じていきます。

どんな些細なことでも構いません。
小さな一歩を一緒に見守っていきましょう。

そして、
「ここができた!」
という体験をたくさん積んでいきましょう。

もし、
「うちの子にはどんな声かけが合うかな?」
「こういうときはどうしたらいい?」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

一緒に、お子さまの学びを支えていきましょう。

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