子どもの時間管理能力を向上させたい

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このテーマは子どもだけでなく、大人になっても大きなテーマですね。大人になるまで時間管理に無頓着で放っておくと、大人になってから痛い目をみることも多いと思います。なので、時間管理能力は基本の部分だけでも子どもの頃から習慣づけておくといいと思います。

最初の段階は、時間感覚を覚えることです。だいたい5分とはどれくらいか、1分はどれくらいなのか、そういうことです。時間管理の目的を朝の登校時、時間通りに家をでれるためにやると仮定します。まず現状何にどれくらいの時間がかかっているのか、気づいてもらうために、計測して記録していきます。記録ではピンとこない場合は、数日はお家の方はタイムウォッチを持って、タイムを測って「歯磨きに5分かかってるよ」と声をかける必要があります。

次に現状かかっている時間表を作ります。これは時間がかかっても両方とも子ども本人に書かせてください。その後、目標とする時間表を作っていきます。この時はやることの順番を整えることを優先して、早くやれるようにと一つ一つの動作にかかる時間をあまり削らないことです。なんなら余裕をもった時間配分をしてください。目標の時間表を見やすいところに貼っておいて、それを見ながら行動を促してあげてください。

目標の時間表の行動の順番に慣れてくると、自動的に少しずつ行動は速くなってきます。慣れて速くなるのにどれくらい時間がかかるかと言うと、とても早くて1ヶ月、通常3ヶ月といったところでしょうか。そうすると、「あ、もうそろそろ着替えなきゃいけないな」とか気付くようにはなってきます。でも実際行動に移すかどうかは、目標の時間表通りに動いて(その子にとって)良いフィードバックがあったかどうかで決まってきます。空いた時間で朝から遊べたとか、野球の練習ができたとか、いつも注意されてるお家の方から褒められた、朝は忙しくておざなりにされるけど、しっかり自分を見ていてくれた。そういったフィードバックが次のステップへ成長させます。

その次は時間表を見て、自分で動ける。そして朝の支度だけでなく、帰宅後の宿題やる時間にも応用できるようになってきます。そこまでくれば理想が高すぎて実現可能性が低かった目標時間表の軌道修正だって自分でできるようになります。そこまでくれば時間管理はマスター級ではないでしょうか。職業人になっても時間管理をしていけます。安心です。

どうぞお家の方も自分の時間管理の見直しのつもりで、お子さんと一緒に取り組んでみられてはいかがでしょうか。

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